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ポートフォリオ講座
前回の記事の続編シリーズになります。
2020年から職業訓練校の生徒さんに向けにて「ポートフォリオ講座」を実施しています。
2021年3月の実施で、ついに計4回の実施を迎えました。
講座の実施にあたって、ポートフォリオを研究・調査し知見も溜まってきたのでこの場をお借りして整理していきたいと思います。
みんなが気になるQ&A集
ポートフォリオに関するよくある質問に対して、当社のクリエイター陣に回答してもらった内容になります。
- ページの並び順はどうしたらいいの?
- 製本するべき?
- どのソフトで制作するべき?
- 作品数はどのぐらいあると良いのか?
- 掲載する作品のクオリティと量の基準は?
ページの並び順はどうしたらいいの?
自信のある作品順に構成すると良い。自分の希望職種が反映されていると、なお良し。
究極、自信のない作品は思い切って載せなくても良いと思います。
(作品量・バリエーションの多さを伝えたい場合もあるので、ご自身の作品や見せる相手に合わせて調整してください。)
経験者程、クオリティや実績を見られる傾向が強いです。
未経験の方の場合は、入社後の成長ポテンシャルを計りたいと考えるので
完成にいたるまでの制作プロセス等なるべく詳細に話せる作品(自信作)を選びましょう。
自信作を印象付けられるように、ポートフォリオの構成やプレゼンの内容を考えると良いと思います。
製本するべき?
どちらでも良い。デザイナーとしてのこだわりを評価する程度。
製本とファイリングで比べると、インパクト・完成度では前者に軍配があがります。
とはいえファイリングされてるからNGというわけではないですし、
逆に製本さえしとけばOKとかそういう話でもないです。
製本は後からページを差し替えるのも大変ですし、
お金もかかってしまいますが、インパクト・完成度を重視するなら試してみるのも面白いと思います。
どのソフトで制作するべき?
どのソフトでも問題なし。制作媒体に合わせる。紙媒体ならIllustrator・InDesign。WEBならPhotoshop・XD。
あまり重要視しません。
何で作ったかは作品を見る側には直に関係は無いので、
表現したいものに最適なツールで作れば大丈夫です。
作品数はどのぐらいあると良いのか?
3~5作品。多すぎても「全部を見てもらえない」「目移りして印象に残らない」可能性があり、少なすぎても「デザイン/コーディングの幅が狭い」という印象を与えてしまう。
作品数の多さがご自身の強みで、見せる相手が数やそれによって伝わる熱量を重視するなら大量に載せても良いかもしれません。
基本的には、質の高い自信作のみに絞ったほうが印象に残りやすいと思います。
アピールしたい作品の他に、職種と関係無い趣味などの作品を入れても良い?
問題なし。雑談のきっかけになったり、色々できる人と評価してもらえる。
なくても良い情報ですが、あると会話のきっかけになったりすることがあります。
見る側としてはパーソナリティも知れてけっこう楽しかったりします。
掲載する作品のクオリティと量の基準は?
少量でも完成度が高いものを選定して見せた方が良い。この人はどこまで作る事ができるのかが現場に伝わりやすい。
印象に残したい渾身の力作をしっかり伝えましょう。
納得できるポートフォリオを作るのは大変です。
僕が学生の頃も何度も作り直しましたが、時間の許す限り練り続けてみましょう。
「ポ研」のご紹介
職業訓練校に講座を実施するにあたって、ポートフォリオを研究し、講座の内容を検討するプロジェクト、「ポートフォリオ研究会」略称「ポ研」ができあがりました。
メンバーは5名で、僕以外は全員職業訓練校の出身者です。
今回の「みんなが気になるQ&A集」以外にも、調査・研究を通じて得た知見があるのでまた続編で紹介していきます!