SEOとは
SEOとは、自分の作ったサイトを検索エンジンに理解しやすいように最適化することを指し、「Search Engine Optimization」の略で直訳すると「検索エンジン最適化」という意味になります。
ユーザーが検索した「キーワード」に対して適切なコンテンツが返せるように最適化することを言います。
最適化するためには、検索エンジンがどのような流れで検索結果を表示するのかを理解することが重要になってきます。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンには、検索結果を表示するまでのステップがいくつかあります。
クロール
まずは、クロールです。
クロールとは、クローラーと呼ばれる検索ロボットが世界中のあらゆるWebサイトを巡回して、文章や画像などのページ情報を取得することを言います。
自分のサイト・ブログに新しいページを追加・更新した内容を検索結果に反映させるには、クローラーに読み取られる必要があります。
クロールしてもらいやすくする方法として、
-
検索エンジン用XMLサイトマップを作成
検索エンジンにサイト内の各ページ情報を伝えるために用いられるものです。サイト内の構成等をクローラー効率的に伝えることによりインデックスを促すことが可能です。 -
ページ階層
ページの階層が深くなればなるほど検索エンジンがクロールしにくいため、重要なページはトップページから1~2階層で配置するようにしましょう。 -
URLの正規化
URLを正規化してない場合、クローラーからの評価はバラバラになったり想定してるURLでないものが評価の基準になってしまう場合があります。
以下が正規化の例になります。これらを統一してクローラーが評価しやすい状態にしましょう。
・wwwの有無
https://gmo-miyazaki-creators.com/
https://www.gmo-miyazaki-creators.com/
・http or https
http://gmo-miyazaki-creators.com/
https://gmo-miyazaki-creators.com/
・index.htmlの有無
https://gmo-miyazaki-creators.com/
https://gmo-miyazaki-creators.com/index.html
・末尾スラッシュの有無
https://gmo-miyazaki-creators.com
https://gmo-miyazaki-creators.com/
-
パンくずリストの設置
クローラーにサイト内の構造をわかりやすく伝えることができるため巡回しやすくなります。また、ユーザーにとっても現在の閲覧ページがどの位置なのかをわかりやすく示すことにもなります。 -
robots.txt
クローラーに対してページへのアクセス制限をかけることができるテキストファイルになります。アクセス不要なページをrobots.txtに設定することでクローラーの巡回効率の上昇にもつながります。
等が挙げられます。
クローラーの巡回頻度が上がることによって次のステップのインデックスにも繋がるので対策はとても重要な要素になります。
インデックス
続いて、インデックスです。
インデックスは、Webページを巡回したクローラーが取得した情報を解析し、検索エンジンのデータベースに情報を登録することを言います。
インデックスされることにより、初めて検索エンジンにページの存在が認識されるようになります。
自分の公開したサイトがインデックスされているかの確認では、サイトのURLの前にsite:を付けることでおおよそのインデックス数を確認することができます。四角で囲ってある数字がその領域のインデックス数となります。
詳細にインデックス状況を確認するには、Search Console(サーチコンソール)のURL検査ツールを使用することをお勧めします。
Search Console(サーチコンソール)
検索結果の表示(ランキング)
最後に、検索結果の表示(ランキング)です。
インデックスによって登録されたデータベースの中から、検索キーワードごとに適切な順位で表示するようになっています。
検索エンジンの仕組みがわかったところで、続いてはSEO対策について解説します。
SEO対策
SEOにはSEO対策という言葉があり、下の画像のようにユーザーが特定のキーワードで検索した際に検索結果ページの上位に自分のサイトやブログを表示できるように目指すことを言い、この対策がSEOではとても重要になってきます。
以前のSEO対策では、良いコンテンツを作ったら検索エンジンが評価してくれて上位表示できるというようなアルゴリズムだったようですが、近年ではそれに合わせてドメインパワー※1とE-A-T※2の2つの指標が必要になっており、良いコンテンツだけでは上位表示は厳しいともされております。せっかく自分の作ったサイト・ブログを公開しても検索結果ページでの表示が5,6ページ目となるとユーザーとの接触はほとんどありません。ですので、対策を行うのはとても重要なこととなります。
※1 ドメインパワー … 検索エンジンからの評価を表す指標。Googleの公式の指標ではないものの検索結果順位の決定要因の1つと言われています。
※2 E-A-T … 専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)の3つの単語の頭文字になり、ユーザーが満足できるような検索結果を選別するための重要な指標の一つになります。
今回の記事では、コーディングにおけるSEO対策をいくつか紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
見出しタグを効果的に設置する
見出しタグとは、「Heading(表題、見出し)」の略で、文章のタイトルやブログの目次などで使用され、h1~h6までの6段階で使われています。
見出しタグを適切に設置することでクローラーがその内容を理解しやすくなります。
ですが、見出しタグが多すぎる、テキストが長すぎるというのは逆効果で、ユーザーからしたらコンテンツを読みにくい状態、クローラーからしたらコンテンツを判断しにくい状態になってしまいます。
title、metaタグ設置
これから説明するtitleタグとmetaタグは <head>~</head>内に記述します。
・titleタグ
<title>ページタイトル</title>
titleタグは、ページの題名を表す内容を記述するところで、ユーザーや検索エンジンにページの内容を伝えるものとしてとても重要になります。
titleの文字数は30文字以内が好ましいと言われています。また、キーワードの詰め込みすぎやキーワード重複というのは、ページの内容が伝わりにくくなる原因にもなるので適切なtitleの設定が必要です。
・meta description
<meta name=”description” content=”ページ説明文”>
meta descriptionはそのページがどのような内容なのかをユーザーに伝える役割を持っています。
設定された文字列が検索結果に表示されるため、検索したユーザーのクリック率を左右するものとしてとても重要になってきます。
文字数の制限はありませんが、検索結果ページに全体が表示されるような文字数が好まれます。
meta descriptionでキーワードを羅列しただけのものなどはやめましょう。
・OGPタグの設置
OGPタグはSNS等でシェアした際に、ページの情報を正しく表示させるものとなります。
<meta property="og:title" content="ページタイトル">
<meta property="og:description" content="ページの説明文">
<meta property="og:type" content="ページの種類">
<meta property="og:url" content="ページのURL">
<meta property="og:image" content="サムネイルのURL">
<meta property="og:site_name" content="サイト名">
上記のようにOGPタグを設置することでSNSでシェアした際にこのように表示されます。
SNSの利用者数は増加傾向にあるため、ページ情報を正しく表示させることによりアクセスの増加にもつながります。
サイトの表示速度
サイト表示には、アクセスして3秒以内というのが理想とされており、それ以降になるとユーザーの離脱率がかなり上がります。
また、検索結果の評価にもCore Web Vitalsという3つの指標があり、
LCP(Largest Contentful Paint) ページの読み込み時間
FID(First Input Delay) ユーザーがはじめに行ったアクションに対するブラウザの反応時間
CLS(Cumulative Layout Shift ) レイアウトのずれ、表示崩れがどれくらい発生したかを示す
これらはSEOでとても重要な指標で評価対象にもなってきます。
Core Web Vitalsは、PageSpeed InsightsにURLを貼ることで確認することができます。
構造化データ
構造化データとは、Webページの情報がどういった意味をもつか検索エンジンやクローラーに理解できるようにタグ付けしたものになります。
構造化データを設定することで、検索エンジンがページのコンテンツを正しく理解することはもちろんですが、検索結果にリッチリザルト※が表示されるようにもなります。
※リッチリザルト…通常の検索結果と比べ、視覚的にページ内容が判断できるような情報がある検索結果のことです。自分のサイトがリッチリザルトに対応しているか確認することもできます。リッチリザルト テスト
他にも、SEO対策としてクロールの部分で紹介したことやサイトがモバイルフレンドリーであるかなど様々あります。
まとめ
いかがでしょうか、今回はSEOについて説明してきました。
せっかく良いサイト・いいコンテンツを作成しても、ユーザーやクローラーに確認されないともったいないので、仕組みを理解して対策を行うことはとても大事なことです。
今後もSEOに関する記事を上げるのてぜひ参考にしてください。