「TypeScriptって名前は聞いたことあるけど、結局どういうものなの?」
JavaScript・TypeScript・Reactなどの言葉が飛び交う中で、
「結局どれが何なのか?」と混乱してしまうこともあるかもしれません。
それぞれの概念の違いを押さえておくことで、学習の効率が大きく向上します。
この記事では、TypeScriptの基本やJavaScript・Reactとの違いをやさしく紹介していきます。
TypeScriptとは?
TypeScriptは、JavaScriptをより安全に、より扱いやすくするための言語です。
JavaScriptに“型(タイプ)”の仕組みを追加したもので、最終的には普通のJavaScriptに変換して使います。
基本的な書き方
型を指定する
JavaScriptでは、変数にどんな型の値を入れてもエラーにはなりません。
しかし、それが原因で思わぬバグが発生することもあります。
// JavaScriptだと型がない
let name = "Taro"; // 文字列
name = 123; // 数値も代入できてしまう(エラーなし)
TypeScriptでは、最初に「この変数は文字列!」と宣言できます。
let userName: string = "Taro";
userName = 123; // ❌ エラーになる(numberはstringに代入できない)
配列の型指定
配列にも「この配列は数値だけ!」と型を指定できます。
const scores: number[] = [90, 85, 100];
scores.push("high"); // ❌ エラー:文字列は追加できない
なぜTypeScriptを使うのか?
- エラーを事前に見つけやすい
型を指定することで、間違ったデータの扱いをコンパイル時にチェックできるため、実行時のエラーを減らすことができます。 - 大規模なアプリケーション開発に向いている
コードが増えるほど、型情報が役立ちます。大規模なプロジェクトでは、TypeScriptがあることで安心して保守・拡張ができるようになります。
TypeScriptは、「JavaScriptのままでも書けるけれど、もっと安全に書けるツール」というイメージです。
JavaScriptやReactとの違いは?
JavaScriptとの違い
TypeScriptはJavaScriptに型の仕組みを追加した言語です。
つまり、TypeScriptで書かれたコードは最終的にJavaScriptに変換(コンパイル)され、ブラウザやNode.jsで実行されます。
Reactとの違い
Reactは、UI(ユーザーインターフェース)を作るためのライブラリです。
JavaScriptやTypeScriptと組み合わせて使うもので、それ単体では動きません。
Reactを使うことで、コンポーネントと呼ばれる小さな部品を組み合わせながら、効率的にWebアプリケーションのUIを構築できます。
技術 | 役割 | 補足 |
---|---|---|
JavaScript | ベースとなる言語 | Webブラウザで動作する |
TypeScript | JavaScriptの拡張 | 型指定ができて、JSに変換して使う |
React | UIを作るためのライブラリ | JS/TSと組み合わせて使う |
ちなみに:ライブラリとフレームワークの違い
ライブラリとは?
- 特徴
- 必要なときに必要な機能だけ取り出して使う
- 例
- React
- jQuery
イメージでいうと
ライブラリ=工具箱
あなたが大工さんで、必要なときに「ドライバー」「ハンマー」などを選んで使う感じです。
フレームワークとは?
- 特徴
- ルールが決められていて、その中で開発者は決められた場所にコードを書いていく
- 例
- Vue.js
イメージでいうと
フレームワーク=注文住宅のセットプラン
すでに設計図が用意されていて、決められた場所に壁紙や家具を配置する感覚です。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今回の内容をまとめると、
- TypeScriptはJavaScriptを拡張した言語で、型の指定ができるためコードの安全性が高まる。
- JavaScriptはTypeScriptのベースとなる言語で、すべてのWebの基本。
- ReactはUIを構築するためのライブラリで、JSやTSと一緒に使う。
まずはJavaScriptから始め、TypeScriptやReactへと段階的に学習を進めると理解が深まります。TypeScriptを習得して、より安全でメンテナンスしやすいコードを書いていきたいですね!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです!