2020.10.07

デザイン

大阪・関西万博ロゴが選ばれた理由をまじめに考えてみた。

お久しぶりです。デザイナーのひよこベアです。
新しい記事を書いている間に、ぎりぎり20代が言えない年齢になってしまいました。というわけでアラサーと名乗ることにします。

・・・どうでもいいですね。本題に入ります。

今夏ネットの話題となったあれ

ということで本題です。
皆さんはこちらの画像を見たことはあるでしょうか。

はい。御存じの方も多いのではないかと思います。

コロシテくん

間違えました、EXPO2025 大阪・関西万博 のロゴマークですね!
8月25日に、応募総数5894件の中から選ばれたロゴ。見た目のインパクトから、ネットでも様々な形でイジられ興味を持たれています。実はこのロゴ、恥ずかしながら私も応募しており、どんなロゴに決まったんだろう?とワクワクしていたのに

なんか気持ち悪い…え、他の案もいいのに何でコロシtこれなん??

というわけで、なぜ選ばれたのか私なりに考えてみることにしました。

どうやって選ばれたのか



こちらに並ぶのは様々な業界で名だたる方たちのお名前。この11名が選考委員会として、ロゴの決定に携わりました。またデザイン審査という項目があり、18人のデザインにかかわる方々が審査を行いました。選考フローはこちら。



何度も精査されて選ばれていることが分かります。そして、最終選考の一つ前には、一般の方からの意見も募集されていたんですね!しかもこの意見、審査内容に関しては、理由の如何に関わらず開示しません、と明記されている審査内容の中で、唯一レポートとしてまとめられていて閲覧することができるようになっていました。これは見るしかない!とpdfデータをダウンロード。全46ページ・・・読むの疲れた(笑)
しかし、これを見たおかげで分かったこともありました。

一般意見公募の内容

レポートでまとめられていたものは、デザイン案別に

  • 意見のまとめ
  • 回答者の性別比・年齢構成
  • 万博のテーマ・コンセプトが表現されているか(選択式)
  • 作品を見て、キーワードを感じたか(選択式)
  • 作品への意見(自由回答)の中で多く出現したワードのトップ20
  • 上記のワードが出た意見の抜粋

でした。

このレポートを読んでまず分かったのは、今回選ばれたロゴ案が嫌われる可能性を分かっていたこと。
リスト3つ目、作品への意見の中で多く出現したワードのランキング。このランキング、作品ごとに様々なワードが使われており、ロゴに対してのイメージを知ることのできるものだと感じました。一位はすべてのロゴ共通で「デザイン」というワードだったのですが、このロゴだけ「気持ち」「悪い」という言葉がランクインしていました。
しかもこのワード、一位の「デザイン」に次ぐ2位と3位にランクインしているんです!そういった言葉が一般意見から出るということは、公表した時も同じようになってしまうことは容易に想像できるはず。そもそも、意見公募ではなく投票制にすれば、このようなことは起こらなかったのではないでしょうか?
しかし、キーワードが出た意見の抜粋を見ると、今回最終的に選ばれた理由のようなものも結果として出ていました。

“気持ち悪い”が選ばれたわけ

2位 気持ち を含む意見

  • 既存のものと違う新しさ、大阪という土地のユニークさがあり目をひく。楽しい気持ちになる。
  • 色で目をひく。明快。色んなことを削ぎ取った感じ。こんな世界になってしまった今、少し気持ちが晴れるロゴです。
  • 目みたいでちょっと気持ち悪い。でも他の4点と比べて、キャッチーでいい。

3位 悪い を含む意見

  • 大阪、関西らしさを感じます。キャラクターの存在感と、成長、気持ち悪いけど、愛情がわくところがいいね!
  • 見た瞬間、「気持ち悪い」と思った。しかし、それだけインパクトがあるということ。「1970EXPO の DNA を宿した CELL 」がおもしろい。つづきものだったのか。いびつなO の字も生命の持つランダム性が表現されているように感じる。
  • 最初見たときは気持ち悪いと感じた。見ているうちに親しみを感じ始めて、かつて見たことないロゴマークであると思った。 赤は燃える命を感じるので、テーマに合っていると思った。
※ちなみに1970EXPOのロゴはこちら

このような意見がレポートとして記録されていました。2位の「気持ち」の方にすら「気持ち悪い」というワードが含まれていて、やっぱり気持ち悪いって思うよな・・・と感じた私ですが、3位の「悪い」の方の意見を見ていて、あることに気づきました。

「けど」「しかし」「でも」といった、逆説の言葉が使われているんです。

第一印象として、どうしても気持ち悪い。“だけど”いい。そういった意見があるのも事実。もちろん、このレポートはあくまで抜粋なので、本当は気持ち悪い!だけの意見も相当数あると思います。けれど、どうでしょうか。私は冒頭に「ネットでも様々な形でイジられ興味を持たれています。」と書きました。一昔前に「キモカワイイ」が流行った時のように、結果的に“愛されている”のです。

私なりに考えた結果、こう結論付けることにしました。

一般意見が、公表の前哨戦として行われ、気持ち悪いけど愛されることが判明したからこそ、このロゴが選ばれたのではないか。

まとめ

今回の記事のテーマにしようと思ったきっかけが、ロゴの公募に応募していたことでしたが、私自身「これはどうなの?」と思っていた万博のロゴマークに向き合ったことで、マイナスなことがそのままマイナスだけではないこともあるとわかりました。また、直接的に審査内容の開示はありませんでしたが、一般意見公募のレポートを読んだことで、なんとなくではありますが、ここを重要視していたのではないか・・・?というようなことも感じ取れました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後に、関連リンクを置いておきます。一般意見公募レポートが気になる方は38ページからが選ばれたロゴについての意見まとめになっておりますので、読んでみてください。

大阪・関西万博ロゴマーク公募サイト
結果発表ページ(意見募集レポートはこちら)

この記事を書いた人

ひよこベア

ひよこベア

Webデザイナー

入社ほやほや新人デザイナー(アラサー) なるようになる をモットーに日々息しております