デザイナー必見!画像生成AI利用時の落とし穴と対策

こんにちは、あるいはこんばんは。ひよこベアです。
突然ですがみなさんは「チャッピー」をご存じですか?「ChatGPT」の愛称で、若者の間で一気に広まり、2025年の新語・流行語大賞にもノミネートされました。
2022年11月30日に登場して、たった3年でAIは流行語の一端となるほど世間に浸透しています。

そんなAIですが、使い方をめぐる議論も近ごろ活発です。なかでもデザイナーと相性のいい「画像生成AI」について、今年注目を集めた事例を振り返り、最適な向き合い方を考えてみました。

例1:生成AI作成のイメージ画像

1つ目は、生成AIで作成したイメージ画像をWebサイトに使用することについてです。
とある企業の、富裕層向け商品を紹介するサイトで「生成AIが使われている」と話題になりました。問題と考えられるのは、以下の3つのポイントです。

  • 明らかな画像の違和感
    生成AIの特徴的な崩れが顕著で、誰の目にも「AIで作られている」とわかるレベルの出来栄え
  • 大企業による実施
    大手グループに属する企業による取り組みだった
  • 富裕層への不誠実さ
    富裕層向けの商品紹介にAIを使用=経費削減・品質軽視という印象を与え、ブランドイメージの低下

イメージ画像を用意するには「撮影する」「画像素材サイトから購入」「生成AIで作る」といった方法が考えられます。

1から画像を撮影できれば一番良いのですが、様々な都合で難しいことも多々あります。そこで次の手段として用いられるのが画像素材サイトですが、有料・無料どちらにしても多くの人が使っているため、写真によっては「この人どこかで見たことあるな」となる場合も。(デザイナーあるあるだと思います)

そんな時、生成AIを使えば、イメージに近くてオリジナリティのある画像を作ることができます。
ただし、AIはまだまだ完璧ではありません。

生成AIで作った画像を実際にデザインで使う時に、気をつけるべき点を考えてみました。

  • 現実のものと違う形になっていないか
    現実には存在しない形状や、ありえない組み合わせが含まれていないか確認しましょう。例えば人体の一部が不自然に変形していたり、手の指が多すぎたり、複雑な物体(眼鏡、時計、建物など)の細部が崩れていたりする場合は修正が必要です。
  • 余計なものが描かれていないか
    意図しないものが描き込まれていないか、背景に違和感がないかをチェック。生成AIは時に予期しない要素を追加してしまうため、細部までの確認が必須です。
  • 他者の権利を侵害していないか
    著作権や肖像権など、他者の権利を侵害していないか確認しましょう。既存のキャラクターに酷似した画像や、個人が特定できる情報が含まれる画像の使用は、法的な問題に発展する可能性があります。

権利問題については、Adobe Fireflyなど学習元が制限されたツールを使うことで、比較的安全に利用できます。どのツールを使うかもポイントになります。

例2:参考画像の素材利用

2つ目は、画像を生成する際に使用する参考画像についてです。
SNSでデザイナーとして発信している方が「雰囲気のある文字が生成AIで作れた」という内容の投稿をし、話題となりました。この事例での問題は2つありました。

  • 有料素材を購入せずプレビュー画像を使っていた
    ウォーターマークが入っている画像を参照画像として使用していた
  • 外部生成AIでの使用
    規約で禁止されている生成AIを使ったことで学習素材として読み込まれてしまった

画像を作成する際に参考画像を入れることで、作りたいイメージにぐっと近づけることができますが、その参考画像の選び方には注意が必要です。
インターネットで見つけたものを確認せず使用すると、著作権や規約を侵害してしまう可能性があります。

著作権フリーの画像やオリジナルの参考素材を使用する、あるいはスタイルや色合いといった抽象的な指示にとどめる、など工夫することが大事になってきます。

Adobeでは、生成AIの「Firefly」と著作権についてのコラムが掲載されていますので、参考にしてみてください。

Fireflyと著作権 | Adobe blog

まとめ

生成AIの登場は、デザイン業界に大きな変化をもたらしました。効率化というメリットがある一方で、著作権や倫理といった新しい課題も生まれています。
今回の事例が示すのは、テクノロジーの進化に、適切な使い方が追いついていないという現実です。プロでさえミスを犯すことから、正しい知識を持つことの重要性が分かります。

大切なのは「AIに任せる」のではなく、「AIを使いこなす」という姿勢です。生成画像の品質確認、参考素材の選定、使用ツールの規約確認——こうした一手間をかけることで、生成AIは本当に頼もしいツールになるのです。
生成AIは、あくまでもクリエイターの創造性を拡張する「パートナー」です。AIの力を借りながらも最終的な判断は人間が行い、デザイナーとしての責任を持ちながら、生成AIと上手に付き合っていきましょう。

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ひよこベア

ひよこベア

かわよいものを愛でるアラサーデザイナー なるようになる をモットーに日々息しております

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