みなさん、こんにちは。
Webデザイナーのayakaです!
ポートフォリオに入れる作品づくりや作品選定で悩んでいたりしませんか?
デザインの勉強を始めたばかりの頃は、特に「どんな作品を作れば採用面接官の目に留まるのか」悩みますよね。
私も、就職活動中は不安でいっぱいでした。
そこで今回は、私が職業訓練校生時代にポートフォリオ制作に取り組んだ経験をもとに、作品作りのアイデアを実例を交えてご紹介します。
「ポートフォリオに入れる作品を作りたいけど、何を作ればいいのかわからない…」「好きなものを作って個性を出しても大丈夫?」「採用面接官の目に留まる作品を作りたい!」というデザイン初心者の方や、どんな作品を作ればいいか悩んでいる方のヒントになれば幸いです!
INDEX
そもそも授業課題以外に自主制作の作品は必要?
「そもそも自主制作の作品は必要?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
結論からお伝えすると、自主制作の作品は作って入れておくと良いと思います。
採用面接官目線では、自主制作の作品を通して「ものづくりへの熱意」や「主体的に学ぶ姿勢」を強く感じ取ることができるからです。
私自身、職業訓練校に入校した当初はデザインスキルも経験もゼロの状態でした。
授業課題はもちろんですが、授業外の時間や休日も活用して、自主制作の作品作りに積極的に取り組みました。
「他の学生と同じ課題ばかりでは、なかなか目に留めてもらえないかも…」「業界未経験だからこそ、熱意をどうにかして伝えたい!」と考えていたからです。
そして、実際に面接に持参したポートフォリオには、授業課題や卒業制作に加えて、自主制作のWebサイトやチラシの作品を追加しました。
結果、面接では自主制作の作品について評価をいただき、授業外でも積極的に取り組んだことがしっかり伝わったと実感できました。
また、私自身も過去に何度か中途採用の面接官を担当した経験がありますが、やはり、授業課題以外にも自主的に作品作りに取り組んでいた方の印象は強く残りやすく、熱意を感じました。
自主制作の作品は、あなた自身をアピールする上で非常に強力な武器になります。
ぜひ、積極的に制作に取り組むことをおすすめします!
【実体験】私が「好きなもの」をテーマにポートフォリオの作品を作った話
私自身も、最初はどんな作品を作ればいいか本当に悩みました。
就職活動の前に、企業分析をして、受けたい企業に合わせた作品を作った方が良いことは分かっていましたが、デザインの勉強を始めたばかりの頃は、「どんな企業で働きたいか」すら明確にイメージできないことも…。
実際に授業で課題を作り始めた頃はイメージ通りに作れなかったり、技術不足を実感することばかりでした。
時間にも限りがあり、悩んでばかりいてもスキルは上達しません。
そこで私は、ある程度スキルが上がった後に完璧な作品を目指すよりも「まずは手を動かして、形にする」「どんどん作品をストックする」ことを最優先に考えることにしたんです。
そして、すぐにデザインに落とし込めそうな、自分が心から楽しめる「好きなもの」を軸に作品作りをすることに決めました。
<例>
音楽が好き | 自分が心から参加したいと思えるような音楽フェスのポスターをデザイン |
---|---|
カフェが好き | 落ち着きのある空間をイメージした、行ってみたいカフェのWebサイトをデザイン |
このように、自分の好きなものや趣味、興味があるものをテーマにすることで、「もっと素敵なデザインを作ろう!」というモチベーションを維持しながら、楽しみながら制作に取り組むことができました。
好きなものをテーマにした作品をポートフォリオに入れても大丈夫?
「好きなものを作っても、評価されないのでは…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
私も、最初はそう思っていました。
でも、大丈夫です!
重要なのは、好きなものをただ闇雲に作るのではなく、デザイナー目線を持って作品作りに臨むことだと思います。
つまり、誰に、何を、どのように伝えるかなどを明確に意識してポートフォリオを構築することが大切だと感じています。
<例>
ターゲットを明確にする | 誰に向けたものなのか? |
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目的やゴールを明確にする | 何を伝えてどんな結果を得たいのか? |
制作の背景やプロセスを説明できるようにする | なぜそのデザインにしたのか? |
「好き」「かっこいい」「おしゃれ」という感覚だけでデザインするのではなく、ポイントを押さえることで「なぜそのデザインにしたのか」という根拠や理由までしっかりと考え抜かれた、説得力のある作品になるはずです。
作品のアイデア&テーマ選定のコツ
「好きなものをテーマにするのは分かったけど、具体的にどんな作品を作ればいいか分からない…」という悩みをお持ちの方へ。
ここでは、私が実際に作品制作前の準備で実践していた、作品テーマ選定の方法をステップ形式でご紹介します!
STEP① 好きなものを書き出す
まずは、「好きなもの」を書き出してみましょう!
趣味、興味のあること、好きなブランド、心惹かれる世界観などどんなことでもOKです!
<例>
- ハンドメイド
- 旅行
- アニメ
- スポーツなど
STEP② 作品のテーマを決める
次に、先ほど書き出した「好きなもの」から心が惹かれるものを選び、作品の大枠となるテーマを決めます。
<例>
ハンドメイドが好き | 架空のハンドメイドフェスのチラシ |
---|---|
旅行が好き | 自分が行きたい旅行先のポスター |
STEP③ ターゲットや目的などを具体的に決める
そして、テーマが決まったら、作品のターゲットや目的などを決めていきましょう。
ここでは、「自分と似た属性の人」 をターゲットに設定すると、デザインのイメージが掴みやすくなります。
例えば、「ハンドメイドが好きで、よくイベントに参加する」という方が「架空のハンドメイドフェスのチラシ」を制作する場合…
<例>
ターゲット | 20代〜30代女性、ハンドメイド作品作りが趣味 クリエイティブなことが好き、イベントによく参加する、友人や家族と楽しむイベントに興味がある |
---|---|
目的 | イベントの認知度を上げ、継続的に来場者を増やす |
課題 | 新しいイベントなため認知度が低い |
STEP④ 掲載情報を決める
最後に、作品に掲載する情報を具体的に作り込んでいきましょう!
例えば、先ほどの「架空のハンドメイドフェスのチラシ」の場合…
<例>
イベント内容 | ハンドメイドマーケット、ワークショップ(レジンアクセサリー作り、キャンドル作り、編み物、ペーパークラフトなど) |
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開催日時 | 2024年9月21日(土)・22日(日) 10:00〜18:00 |
開催場所 | イベント会場〇〇 |
その他 | 事前予約制のワークショップ、人気作家によるデモンストレーション、など |
設定後は、「誰に、何を、どのように伝えるか」 などを意識しながら、作品作りをしていきましょう!
【実例紹介】架空の抹茶カフェWebサイト
ここでは、私が実際にポートフォリオに掲載した「架空の抹茶カフェのWebサイト」を例に、作品の詳細をご紹介します。
作品の概要
抹茶好きが高じて「自分が行ってみたい!」と思えるような、架空の抹茶カフェのWebサイトを制作しました。
今振り返ると「解決しようとしている問題は何か」「期待される成果やゴール」などといった視点も盛り込むことで、より深く掘り下げた作品作りができたのではないかと感じます。
作品テーマ
架空の抹茶カフェのWebサイト
ターゲット・目的
ターゲット | 20代〜30代の抹茶好きの社会人女性 |
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目的 | お店の雰囲気を知ってもらい、集客に繋げる |
掲載情報
カフェのコンセプト | 抹茶に囲まれた時間を思い思いに過ごせる架空の抹茶カフェ「matcha time」 |
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キャッチコピー | 「大好きな抹茶に囲まれた時間を」 |
メニュー | ドリンク、スイーツ、ランチメニュー、各値段 |
ニュース | イベントのお知らせ、新メニュー追加のお知らせ |
アクセス | 住所、電話番号、営業時間 |
SNS | Instagram、Xなど |
ロゴ
Webサイト制作にあたり、まずはロゴデザインから始めました。
カフェの名前である「matcha time」とコンセプトを表現するため、時計をモチーフに、茶葉でコップを優しく包み込むようなデザインに。
Webサイトはもちろん、チラシ、広告バナー、食器や看板など、様々な場面で使用されることを想定し、シンプルながらも印象深く、記憶に残るデザインを目指しました。
また、サイズが小さくても認識してもらえるよう、視認性の高さにもこだわっています。
実務でもロゴ案件に携わることがありますが、ロゴを制作する際には、「どんな場面で、どのように使用されるか」 を具体的にイメージしながらデザインすることが大切だと感じています。
Webサイト
Webサイトのデザインは、抹茶カフェの穏やかな雰囲気と、一目で抹茶の世界観を感じてもらえるよう、抹茶を連想させる優しい緑色を基調にしました。
ターゲットを意識し、写真映えするようなメニューや、カフェの雰囲気を伝える写真などを使用しました。
さらに、いろんな似たジャンルのWebサイトを参考に、コンテンツの構成やデザインなどを調査しました。
また、お客様が最初に興味を持つであろうカフェのコンセプトは、ページ上部に配置することで、スムーズに情報へと誘導できるよう設計しました。
まとめ:まずは手を動かして、作品をストックしていこう!
この記事では、私が職業訓練校生時代にポートフォリオ制作に取り組んだ経験をもとに、作品づくりのアイデアと作品例をご紹介してきました。
もちろん、最終的には、目指す企業や仕事内容に合った作品を制作することが理想です。
「まだ行きたい企業が決まっていない…」「デザインの勉強を始めたばかりで、どんな作品を作ればいいか分からない…」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、まずは「好きなもの」をテーマにどんどん作品を作ってみましょう!
手を動かし、積み重ねていくうちにデザインスキルも磨かれていくはずです。
今回の記事を参考に、「好き」を形にすることから、ポートフォリオ制作をスタートしてみてください!
今回の記事が、ポートフォリオ制作や作品づくりに悩む皆さんの参考になれば嬉しいです。