こんにちは、モリンガです!
今年の8月も、我が宮崎オフィスのクリエイティブチームではインターンシップを開催しました。今回も素敵な学生さんたちにご参加いただき、とても刺激になりました!
そんな中、自己紹介をしていたら学生さんからこんな質問が。
私、INFJなんですよ〜!

私はモリンガさんと同じINFJなんですが、自分の意見を伝えるのが苦手です…デザイナーに向いているでしょうか。
わ〜〜〜なるほど!面白い視点!
今の学生さんはMBTIが浸透している分、悩みのタネにもなりうるんですね…!
若干のジェネレーションギャップを感じつつ、今回はINFJデザイナーの強みについて考えてみます!
INFJについて知る

INFJとは
INFJは性格診断MBTI®の16タイプのひとつで、提唱者とも呼ばれます。
- ※MBTI診断について詳しく知りたい方はこちら
主な特徴
- 内向的でありながら、強い理想と信念を持つ
- 他人の気持ちを深く理解し、利他的に行動する
- 少数の人と深く誠実な関係を築くことを重視する
- 他者のために尽くしすぎて疲弊してしまう傾向がある
要するに、頑張り屋だけど気を遣いすぎる人です。そして人間関係は狭く深くになりがち…すでに図星を指されまくっています。
そして、「意見を伝えるのが苦手」もINFJあるあるとしてよく挙げられる特徴です。なんてこったい。
なぜINFJは意見を言いづらいのか
さて、私なりにINFJの特性が絡んでいそうな「意見を言いづらい理由」を考えてみました。大きく分けると、以下の3つパターンになりそうです!
- 共感力が高いから
「相手がどう思うか」を想像しすぎて、言葉が出なくなったり、伝えるタイミングを逃す - 完璧主義だから
「正しい意見」「価値のある意見」のハードルを自分で高く設定しすぎて、自信がなくなり伝えることを諦める - 人の意見を受け入れすぎるから
相手の意見を聞くうちに、そもそも自分の意見がわからなくなる
自分で書いておいてなんですが、身に覚えがありすぎます。特に最後!
でも、これは裏を返せば「慎重で思慮深い」ということです。決して「苦手」なのではなく、ただ丁寧すぎるだけなのかもしれません。
意見を言えるようになるために

先ほどの内容を踏まえ、ここからは実践編です!
私もGMOインターネット株式会社に入社した時に「自分の意見が言えない」「そもそも自分の考えがわからない」と言うことで悩んでいました。そんな中でいろんな方法を考えて試していくうちに、少しずつ自分の意見を掴んで、伝えられるようになってきました。
ここからは、悩んでいた当時に私がやっていたことをお伝えします。
小さく始める:まず「感想」から
意見というと「こうすべき」「ここを変えた方がいい」といった提案をイメージしがちですが、それだとハードルが高いですよね…なのでまずは「感想」から始めてみましょう!
「私はこう感じた」という個人的な感想を伝えるだけでも、十分に会話に参加できます。
例として、デザインレビューであれば
「この部分が素敵だと思いました」
「みやすくてわかりやすいですね」
「この配色、私は好きです」など!
こんな風に、自分が感じたことをそのまま言葉にするだけで大丈夫です!「自分がどう感じたか」を日頃から意識することが、意見を持つための第一歩です。
私は感想を言うこともなかなか苦労していたのですが、宮崎オフィスのデザイナーで取り組んでいる20分バナーが、感想を伝えることの良い練習になりました!全員分にコメントをすることで、自然と「自分がどう感じたか」を意識できるようになります。
- ※20分バナーとは
- その名の通り20分でバナーを作り、スキルアップを図る取り組み。当番の人がお題を出し、最後に全員のバナーにコメントをします。
予防線を味方にする
自信がないときは、ひとこと予防線を張ってから話すのも効果的です。これは今だにしています。
「思いつきでお話しするんですが」
「的外れだったらすみません」
「個人的な意見ですが」など!
こういった言葉をクッションにすることで、発言のハードルが下がります。こういった言葉を添える時のポイントはくどくど言わないこと!「すみません、的外れだったら本当にすみません、でも…」と長くなると逆効果なので、サラッと一言だけ添えましょう!
大切なのは、意見を言った実績を積むことです。最初は自信がなくても、回数を重ねるうちに「言っても大丈夫だった」という経験が積み重なり、いつの間にか苦手意識が薄れていきます。
私がなかなか自分の意見や都合を伝えず、人に合わせてばっかりだった時期に先輩からいただいた言葉があります。それは「言うか言わないかで迷わず、言い方で悩んだ方がいい」という言葉です。
この言葉をいただいてからはかなり考え方が変わって、言う前提で表現を考えることができるようになりました。それでもやっぱり自信がない…そんな時は先ほどの予防線言葉をお守りにしてくださいね。
言語化の筋トレをする
言語化は筋肉と同じで、トレーニングが必要です。間が開けばすぐに衰え、鍛えれば鍛えるほど強くなります。
- ブログを書く(このブログもその一つ!)
- 勉強会で発表する
- AIと壁打ち練習をする(「会議で意見を言う練習」などのロールプレイング)
- 1日1デザインを見て、3行で感想を言語化する
特にデザイナーは、言語化できると学びのスピードが格段に上がります。アウトプットは最大のインプットです。
「なぜこのデザインが良いのか」「どこに違和感があるのか」を言葉にする習慣をつけると、自分の意見も自然と形成しやすくなります。
INFJだからできること

ここまで「意見を言う方法」について考えてきましたが、次は、INFJの強みを見ていきましょう!
INFJには他の人にはない強みがたくさんあります。その強みを活かす方法も、私なりに考えてみました。
聞く力を武器にする
INFJの最大の強みは「聞く力」です。相手の言葉の裏にある本当の気持ちや、言語化されていないニーズを汲み取ることが得意な方も多いはず。
傾聴力の高さは、INFJデザイナーの強みです。クライアントの課題を解決するのがデザイナーですから、まずはそこに辿り着かなければいけません。
意見を言うのが苦手なら、まずはファシリテーター役に徹するのも一つの手です。会議で全員の意見を聞き、状況を整理し、本題を見つめ直す役割を担うことで、自然と会議に参加できます。そうしているうちに場慣れして、自分の意見も言いやすくなっていくはずです。
私はよく議事録を取りつつ途中で参加者に話の要点を確認し、今までの内容をおさらいします。これをすると話の内容に集中できますし、今議論がどの方向へ向いているのかも確かめやすいです。
理想を形にする情熱
私の周りのINFJさんたちは、「こうした方がもっと良いかも」「こうであるべきかも」というポイントに気付きやすい方が多いです。この特徴も組織やデザインを改善することができる、大きな武器です。
特にWebデザインは「より良いもの」を目指して更新・運用をすることが多い仕事です。妥協せず、理想を追求する姿勢が、質の高い成果物を生み出します。
人の話に耳を傾けつつ「こっちの方がもっと良いのでは!?」と気付けることは、素晴らしいクリエイターの素質です。
先を読む力
INFJには、後先を考える力が人一倍優れている方も多いです。
「これをしたら、次にどうなるか」「この先、どんな問題が起きそうか」を想像することが得意なので、プロジェクトや組織にとっては特に欠かせない特性ではないでしょうか。
クリエイターとしては「ユーザーに寄り添ったUI/UXの提案」や「長期的な視点でデザインを考える」といったスキル。
プロジェクトや組織単位になると「自分や誰かが休んだら」「期日に間に合わせるのが厳しかったら」などといったリスクヘッジもできるので、とても強い武器になります。
人のために頑張れる力
これも私やその周りのINFJさんに多いのですが、「自分のことはおろそかにしがちでも、人のためなら普段の倍頑張れる人」は多いのではないでしょうか。これは一見デメリットのように思えますが、実は大きな強みでもあります。
デザインは、自分のためではなく誰かのためにするもの。クライアントのため、ユーザーのため、チームのため。「人のために」がモチベーションになるINFJにとって、デザイナーという職業はとても相性が良いのです。
でも、あまりにも自分のことをおろそかにしたり、雑に扱わないでくださいね。心身の健康があってこそ良い仕事、良いクリエイティブができるので…!
私も自分のことに関しては
「まぁ言わなくてもいいか…」
「我慢すればいいか…」
となりがちです。でも、同僚や後輩が仕事を少しでも楽しくできるような提案をするときは、面倒臭さを感じたことはありません。
(当たり前かもですが…)
結論

INFJはデザイナーに向いている
ここまでのお話を振り返ってみると、INFJの特性はデザイナーに求められる資質と重なる部分が多くあります。
- 共感力:ユーザー視点でデザインできる
- 理想主義:より良いものを目指し続ける姿勢
- 傾聴力:クライアントと信頼関係を築ける
デザイナーはただ制作をするだけでなく、クライアントやユーザー、商材に寄り添い、目的を達成していくための職業です。INFJの「人のために尽くす力」は、まさにデザイナーに必要な資質そのもの…!
インハウスデザイナーとの相性
INFJデザイナーである私の場合は、宮崎オフィスの環境が向いていたように思います。
GMOインターネット株式会社のような事業会社のインハウスデザイナーは、社内の人たちと長期的に関わり、深い関係を築いていく仕事です。
また、商材のクリエイティブだけでなく、オフィスのイベントや撮影など、関わる人たちのために様々な方向からアプローチできるのも魅力の一つです。
自分のクリエイティブ的な得意分野を活かしつつ、「ヒアリング力」や「人のために頑張る力」を存分に発揮できる環境だと思います。
「楽しい」が最強の才能
ここまで色々と書いてきましたが、これを言ったら元も子もないかもしれません。
でも「作っていて楽しい」と思えることが、すでに才能です。
スキル面は、やればやるほど力がついてきます。意見を伝える力も、練習すれば必ず身につきます。でも「楽しい」という気持ちは、教えてもらうものではありません。
「デザインが好き」という気持ちが一番強い武器です!そして「ずっと楽しいと思い続けられる仕組みづくり」のスキルが、もしかすると社会人の最強スキルなのかもしれません。
最後に
意見を伝えるのが苦手でも、大丈夫です!それは練習で上手くなります。
「デザインが好き」と言う気持ちがあるのであれば、自信を持って挑戦してください!
私もINFJ仲間として、特性を活かしつつ頑張ります!