お弁当をおいしそうに撮りたい
毎日GMOhinataオフィスの福利厚生で提供されているお弁当。
せっかくならおいしそうに撮ってみたい——そんな気持ちがきっかけでした。
ただ、なんとなく撮るだけではいつも「なんか微妙」な仕上がりに。そこでふと思ったことがありました。
「撮影のポイントを知っている人と、そうでない人では、写真にどれだけ差が出るのか?」
そこで実際に試してみることに。ミラーレスカメラを片手にフードフォトのテクニックをいくつか調べ、オフィスで撮影に挑戦してみた記録です。
オフィスで撮影してみた
まず、撮影場所を探すところからスタート。特別な機材を使わずに試せる光として、まずは窓からの自然光を活かすことにしました。光がきれいそうな窓際を探しながら、場所を変えて撮影しました。
比較のために同僚のMさんにも「何も考えずに撮ってください」とお願いして、同じお弁当を撮ってもらいました。
Mさん撮影(無意識)
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ポイントを意識した撮影
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2枚を並べてみると、違いがよくわかりました。Mさんの写真はパッと手軽に撮ったナチュラルな一枚。それに対して、光の向きや小物の配置を意識して撮った写真は、立体感が出て、全体のバランスも整った印象になっていました。
ちょっとしたポイントを意識するだけで、写真の雰囲気はこんなに変わるんだ。撮影前に調べたことは、確かに意味があったと感じた瞬間でした。
ところが——それでも、思い通りにはいきませんでした。一番の誤算が光の硬さです。窓からの自然光は柔らかいイメージがありましたが、晴れた日のオフィスの光は思っていた以上に硬く、テーブルに強い影がくっきりと落ち、おかずにも濃い影が出てしまいました。やわらかくナチュラルな雰囲気とはほど遠い仕上がりに…。
場所を変えて何度試しても、オフィスの環境ではなかなか光をコントロールできませんでした。
撮影で意識した3つのポイント
撮影前に調べた中で、特に意識したポイントが3つあります。
- 光の向き ── 逆光・半逆光で立体感を出す
真正面からの「順光」は影がなくなりのっぺりした印象に。光源をカメラの反対側や斜め後ろに置くことで、おかずのツヤや立体感が自然と引き立ちます。 - お弁当の角度 ── 中身がしっかり見える配置に
お弁当箱をそのまま平らに置くとおかずが見えにくくなります。周りにある備品でお弁当箱を少し起こして角度をつけることで、中身が全体的に見えてぐっと映える写真に。 - 小物でバランスを整える
お弁当の対角線上にコップを配置したり、箸を添えることで画面全体のバランスが整い、生活感のある自然な雰囲気が生まれました。
自宅でライティングして再挑戦
オフィスでの撮影が思い通りにいかず悔しかったので、自宅でライティングを整えて再挑戦してみました。使用したのは照明機材+ソフトボックスの組み合わせです。
ソフトボックスとは?
照明に取り付ける箱状のアクセサリー。内側が反射素材になっており、前面の半透明の幕を通すことで光が均一に広がり、やわらかくなります。曇り空の柔らかい自然光に近いイメージです。

この一手間を加えるだけで、オフィスで悩まされた強い影がなくなり、お弁当全体にふんわりとした光が当たるように。ご飯のツヤやおかずの色味も自然に表現され、最初からイメージしていたパキッとしすぎない、ナチュラルで柔らかい雰囲気の写真を撮ることができました。
オフィスの写真と見比べると、テーブルに落ちる影のなだらかさや、全体のトーンの違いがよくわかります。光の硬さ・柔らかさがこれほど写真の印象を左右するとは、実際に撮って比べてみて初めて実感しました。
ポイント・コツ
- 光の向き 逆光・半逆光で立体感を出す
- お弁当の角度 備品で起こして中身を見せる
- 小物の配置 対角線上にコップ・箸を添える
- 光の質 ソフトボックスで柔らかくコントロール
まとめ
「おいしそうに撮る」というシンプルな目標でも、光をコントロールできるかどうかで仕上がりは大きく変わると感じました。
会社のお弁当をきっかけに、フード撮影の奥深さと楽しさを知ることができました。
