こんにちは、こーでィです。
2025年4月から6月にかけて、第一子の誕生を機に、2ヶ月間の育児休業を取得しました。
フロントエンドエンジニアとして日々サービス開発に向き合っていた自分にとって、仕事から長く離れるのは初めての経験で、悩んだ末に決断した2ヶ月の育休期間は、人生でも指折りの濃密な時間になりました。
この記事では、育休取得に至った背景、実際に過ごした日々、復帰後に感じた会社のあたたかさ、そしてこれからの働き方について書いていきます。
少しでも、「この会社いいな」と思っていただけたらうれしいです。
はじめての育休、そして初めての長期休暇。自分の気持ちも整理しながら振り返ってみたいと思います。
「2ヶ月」という決断までにあった葛藤
もともと育休を取ろうという気持ちはあったものの、「2ヶ月取る」という判断にはかなり悩みました。
- その間、自分が担当しているサービスを他のメンバーに任せることになる
- 復帰後、本当にスムーズに戻れるのか不安
- 何より、周囲に迷惑をかけてしまうのではないか…
そんな迷いを抱えつつ、家族とたくさん話し合いをしました。
そして出した答えは、「この時期は、今しかない」というシンプルなものでした。
育児と仕事を両立するには、家庭側のベースを整えることが何より大事だと感じました。中途半端に戻って、仕事も家庭も中途半端になるよりは、この2ヶ月でしっかり“父親としての地盤”を築こうと決意しました。
育休入る前の業務引き継ぎ
育休に入る前に、いくつかの業務を他のメンバーに引き継ぎました。
自分がメインで対応していたタスクを短期間とはいえ誰かに預けることになるのは、正直、責任も感じるし不安もありました。
だからこそ、できる限り「迷いなく対応できるように」と意識して整理しました。
- ドキュメントはチーム全体が確認できるナレッジ共有ツール上で整理し、必要なときに誰でも参照できるようにした
- 引き継ぐ内容については、現在の状況だけでなく、これから発生しそうな動きや「知っておいてもらったほうがいいな」と思う情報も意識して共有
- コードに関しても、自分が対応した箇所までは明確に分かるようにリポジトリに反映しておき、手を加えた部分が追えるようにした
自分なりに丁寧に進めたつもりではありましたが、それでも「これで本当に全部引き継げたのか…」「何か漏れていることがあるんじゃないか」と、直前まで不安な気持ちは正直ありました。
でも、引き継ぎは大事な部分で、相手の負担を減らすためでもあるし、自分が安心して育休に入るためのプロセスでもあると思っています。
結果として、チームのメンバーも快く引き受けてくれて、心置きなく育休に入ることができました。
「これ、自分ならどう書いてあったら伝わるかな」っていう視点で、引き継ぎ内容を整理していきました。伝えるって、難しいですね。
育児の日々
育休中は、日々赤ちゃんと向き合いながら、家の中でできることを家族と分担して過ごしていました。
決まった答えがあるわけではない育児の中で、少しずつ自分なりにできることを増やしながら試行錯誤する毎日でした。
その都度「なんでだろう?」と観察しながら、少しずつ対応を変えていくうちに、観察力や柔軟性のようなものが自然と育っていったように思います。
相手の反応を丁寧に見ること、その場その場でやり方を変えていくこと。
これは仕事でも大切にしていることですが、育児を通して、あらためてその意味を体感することができました。
「昨日うまくいったやり方が、今日は通用しない」って本当なんだな…と実感してました。でもその分、仕事でも役立つ“変化に気づく力”を育ててもらった気がします。
育休を支えてくれた職場の空気
2ヶ月という長いお休みをいただくにあたって、正直、周囲の反応が少し気になっていました。業務の引き継ぎもありましたし、自分の抜けた期間をどうカバーしてもらうか、ということを考えると、申し訳なさや不安がなかったわけではありません。
でも、いざ「育休を取ります」と伝えたとき、チームメンバーや周囲の方々はとても前向きに受け止めてくれて、「頑張ってね」などと自然に背中を押してくれました。誰一人として嫌な顔をする人はおらず、それだけでも大きな安心感がありました。
そして復帰したとき。
「おかえり」と声をかけてもらえたり、「寝不足じゃない?大丈夫?」とさりげなく気づかってもらえたり。自然体で接してくれる空気感が、本当にありがたかったです。
大きな変化がないことが逆にありがたく、以前と変わらない日常に自然と戻れたのは、チームメンバーの気遣いや、会社全体にある“人のあたたかさ”のおかげだと感じています。
育休を取って、よかったと思えること
一番良かったのは、やっぱり「家族との時間をしっかり取れたこと」です。
働きながらだと、どうしても“朝ちょっと顔を見て、夜にちょっと抱っこするだけ”になりがちです。しかし育休中は、一日中一緒に過ごす中で、小さな成長にも立ち会えるし、家族としてのチーム力も育っていくのを感じられました。
復帰した今では、“朝ちょっと顔を見て、夜にちょっと抱っこ”の生活なので、育休中を思い出すとちょっと寂しくなる瞬間もあります。
こんなにも密に家庭と向き合える時間って、なかなか取れるものではないと思います。だからこそ、今回の育休は「取ってよかった」と心から思っています。
そして、2ヶ月しっかり育児に向き合えたからこそ、「これからは仕事と家庭をどう両立していくか」を現実的に考えられるようになったと思います。
最後に
育休を通して感じたのは、制度以上に「使いやすい空気」と「あたたかい人の支え」があることの大切さです。
この環境で働けることに感謝し、同じように育休を考えている方の参考になれば嬉しいです。
このブログを読んで、少しでも「この会社、いいな」と思っていただけたら幸いです。
これからは、家族との時間も大切にしながら、仕事との両立を自分らしく頑張っていきたいと思います