みなさまお久しぶりです。ひよこベアです。暦の上ではもう秋ですが、まだまだ暑いですね。
そんな暑さを乗り切るべく、前回の記事では弊社サービス『ConoHa』の応援団長、美雲このはちゃんのイベント紹介記事を書きましたが、視聴していただけたでしょうか……?まだ!という方や、そもそも誰?という方は前回記事を読んでみてください。ロート製薬の公式YouTuber、根羽清ココロちゃんとのコラボもありますよ。
前回記事で紹介したこのはちゃんは応援団長なので、公式キャラクター的な立ち位置で『ConoHa』をアピールしてくれていますが、アニメキャラクターとコラボすることで企業の認知度や宣伝をする企業も年々増えているなと感じます。
そんなわけで今回は『企業 × 漫画・アニメ』に絞って今年話題になったコラボ・広告を独断と偏見でセレクトし、デザイン面や個人的な意見をゆるゆると語っていく回です。
2022年上半期『企業 × 漫画・アニメ』気になった広告三選
今回選んだコラボ・広告がちょうど4~6月に公開されたものだったので、簡潔に上半期と括らせていただきました。独断と偏見と言いつつ話題になったものばかりなので、皆さんも知っているコラボばかりではないかなと思っています。それでは一つ目のコラボから。
Dolce&Gabbana × 呪術廻戦
はい。一時期ネットで騒然となったコラボです(笑)。何が騒然となったかはさておいて、私は上記の特設サイトについてお話しようと思います。
開いた瞬間のアニメーションから本ページに入るまでの仕掛けがとても凝っていて、呪術廻戦の世界観へ一気に入っていくような作りがとても面白いなと思いました。また、カーソルを動かすとカラフルな煙っぽいエフェクトが現れ、さらに雰囲気を出しています。
ここ数年で、マウスカーソル自体にアニメーションが付随していたり、カーソルが通った後に線やマークが残っていくような仕掛けのWebサイトを見かけることはありましたが、ここまで派手なものはなかったように思います。
ページ全体のデザインが強いからこそできることなのかもしれませんが、全体的に装飾が動きすぎてメインの情報が入って来にくい印象も受けました。
世界観を作るということはそれだけ装飾が増えていくということにもつながるので、ちょうどいい塩梅を探すのが大事だなと思ったサイトでした。
ユニクロ × あたしンち
こちらは主に新聞とSNSでの広告になります。母の日・父の日といったイベントで王道のアプローチをするのではなく、違った路線に走った面白い広告だなと思いました。
「ユニクロの担当者の方々をはじめ、スタッフみんながワンチームとなって生まれた広告です。企画をする中で、母の日の広告というと贈る側の気持ちばかり考えがちだけど、受け取る側のお母さんはこの日をどう思っているんだろうという話になりました。これまで表現できていない、お母さんの本音があるのではと」(コピーライター 栗田雅俊氏)
ユニクロ・新聞広告で、『あたしンち』母が「母の日」の本音を4面にわたって告白より
『感謝の気持ちを送ろう』のようなよくある方向ではなく、受け取る側・待っている側の気持ちで表現するのが他との差別化になっています。ただ、受け取る側の気持ちを表現するのに実際の人間を使ってしまうと生々しくなったり、逆に嘘っぽくなってしまう。その役割をアニメキャラクターに担ってもらうことで、生々しくなる表現を和らげ、ストーリーの中で生きているキャラクターが話すことで嘘っぽさもなくすことができ、いいとこどりのような効果が生まれたのではないでしょうか。
ちなみに、『受け取る側の気持ち』を表現した広告を2018年に商業施設大手のParcoが出しているのですが、こちらの場合は少し狙いと違った効果が出てしまったようです(toggerより)。伝えたいことをどう表現するか、どう表現したら伝わるか、ということは視野を広く持って慎重に進めないといけないと考えさせられました。
BOSS × ウマ娘
まずはこちらをご覧ください。
(キャンペーンコラボサイトより/細部をご覧になりたい方は上記サイトにてご確認ください)新聞の一面広告ですが、とにかく熱意がすごい。その一言に尽きます。
ただ、熱意だけで押しているわけではなく、長文を読める人やキャラクターを知っている人・長文を読めない人やキャラクターを知らない人のそれぞれに向けてみてもらえるような工夫があるなと思いました。
前者に対しては、文章を読んで内容で共感してもらいつつ文字の中でキャラクターのシルエットを入れ込むことで、内容を楽しみつつ旅人を探す某絵本のようなゲーム性も追加されています。
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— クラフトボス+ボス←NEW! (@_craftboss) May 27, 2022
BOSS × #ウマ娘 コラボ広告第2弾!
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ウマ娘が好きすぎる BOSS担当者がしたためた、
愛の檄文・1万字を勢い余って、本日のサンスポ東京版に全文掲載中!
トレーナーの皆さま、ぜひ新聞紙面にてご確認ください!
(あれ、よく見ると…?)#ウマ娘ボスジャン #愛の1万字広告 pic.twitter.com/zmtdB8g8XJ
後者に対しては、一面に広がる文章を手書きにすることで「なんか分からない・知らないけどすごい」という印象を与えることができます。中には「本当に手書きかな……手書きフォントとかじゃないのかな」と考えるような人もいるかと思います(何を隠そう私のことですw)。そんな人が先ほどのシルエットを見つけたら「ほかにもあるのかな?」と探してしまう人もいるかもしれません。全く読まない人のため、Z読みの最終地点にシールのようなデザインで主題を述べているのもポイントです。
『長文を広告として載せる』というのは一般的に避けられがちだと思いますが、表現の方法や、遊び心を入れることで読まずとも熱意が伝わり結果的に宣伝になるのだなと感じました。
私のブログも長文になりがちですが、こういったポイントを参考にしつつ、これからも読んでもらえる記事を書いていきたいと思います。
まとめ
『企業 × 漫画・アニメ』気になった広告三選について語りましたが、それぞれに愛のあるデザインだなと感じました。世界観を大事にしたり、キャラクターのイメージを上手く表現したり、はたまたコラボそのものへの愛が色んな表現法で作られていて、ブログとしてまとめたことで普通に見ていた時より理解が深まったように思います。
今回は広告に絞ってお話していきましたが、WebサイトやLPオンリーでの表現方法を見ていくのも面白いかも?と思ったので、いつになるかは分かりませんが乞うご期待!(笑)
さいごに番外編
今年の話ではないので除外したのですが、グループ会社のGMOペパボ株式会社が運営するECサービス『SUZURI』と「日常」で有名なあらゐけいいち氏がコラボした動画が昨年の7月に公開されています。この動画はYouTube広告で知ったのですが、普段なら広告はスキップしてしまうのに、つい最後まで見てしまいました(笑)。
嫌がられる広告を楽しいもので上書きするという手法がすごいと思ったコラボでした。
漫画家・イラストレーターのあらゐけいいちさん(@himaraya)描き下ろしのSUZURI紹介ムービーができマシた?
— 忍者スリスリくん@SUZURI(スズリ)公式 (@suzurijp) July 7, 2021
ボクも描いてもらった〜!
あらゐさんが描くイラストの魅力が詰まったムービー見てみてくだサイ! pic.twitter.com/fMQj3odOIq