こんにちは、コウノです。
今回は、専門学校の学生さん向けに行われた3日間のWebデザインワークショップに、メンターとして参加した体験をお話しします。
今回のワークショップには、ふじもんさん、ベイちゃんと一緒にメンターとして参加しました。
人前で話すのが苦手で、メンターとして的確なフィードバックができる自信もなかったので、最初は正直かなり不安でした。でも、学生さんたちと一緒に考えたり、話したりしていく中で、「伝え方って難しいけど面白いな」と思えたり、自分の言葉に耳を傾けてもらえる嬉しさを知ったりと、少しずつ気持ちが前向きになった3日間でした。
準備期間:企画会議
📝 ワークショップの目的とゴール
ワークショップは、Zoomと対面の両方を使った3日間の構成で、これまでにない試みだったため、内容を一から考えていく必要がありました。
「この内容が終わったときに学生さんが自信を持てるか?」という視点を大切にしながら、学生さんが無理なく参加できる難易度や構成を考えていきました。
目的は、実務で求められるUI/UXの考え方を知ってもらい、社会で活躍するスキルを学ぶこと。ゴールは、デザインの本質を理解し、自分の言葉でその意図を説明できるようになることでした。

- △目的・課題・ゴール
話し合いにはベイちゃんの提案でFigJamを使いました。
ベイちゃんが元学生視点のアイデアをたくさん出してくれて構成や方向性を次々と形にしてくれました。
私はあまり良い企画を提案することができなかったのですが、「これって学生さんにとって難しすぎないかな?」という目線での意見を出しました。ふじもんさんは全体を見ながら軸を整えてくれました😊ベイちゃんはFigJamマスターなので、アイディアをまとめるのもわかりやすくて、見やすくて、超勉強になりました✨
🗓️ 3日間の流れはこんな感じ!
- 1日目(Zoom):デザインの本質と課題解決の考え方を学ぶ
- 2日目(Zoom):宮崎クリエイターズブログ 課題解決型デザインの制作
- 3日目(現地):制作したデザインの発表
- △ワークショップ概要
企画会議は難航し、夜まで続くときもありましたが、ふじもんさんがハンバーガーを買ってくれて、3人で食べた時間がとてもほっこりしました🍔
Day1:Zoomでのスタート
初日はZoomを使ってのオンライン開催で、学生さんたちは学校から、私たちメンターは会議室から参加しました。
初めての顔合わせの緊張に加え、オンラインならではのやりとりの難しさも強く感じた一日でした。🎯 アイスブレイク:ルーレット自己紹介
緊張をほぐすため、ルーレットで質問を決める自己紹介をしました。
学生さんたちは、指定された質問にしっかりと答えてくれて前向きに取り組んでくれたのですが、Zoomではリアクションを取るのが難しく淡々と進んでしまったため、もっと盛り上げ方を工夫できたかなと思います🌱❓ ABテストクイズ
実際の案件で行ったABテストを題材に、「どちらのデザインが成果につながったか?」を選ぶクイズ形式のワークを実施しました。
訴求の仕方、視線の流れ、見せ方の工夫など、“成果を出すデザイン”とは何かを、楽しく知ってもらうのが目的です。
今回は実際に使用された案件をもとにしているため、細かい説明は省きましたが、学生さんたちにもわかりやすい構成にできたと思います。
クイズの難易度が少し低かったのか、ほとんどの学生さんが全問正解してしまい、ややあっさりと終わってしまったので、「もう少し深掘りしてもよかったな」と思います💡
📰 紙とWebのちがいディスカッション
「紙媒体とWebの違い」について考えるグループディスカッションを実施。
メディアの特性や制約を理解し、「なぜWebではこの設計が必要なのか?」を考える視点を育てることが目的でした。UI設計ワークの前段として、情報設計に関する思考を言語化する練習にもなっています。
Zoomのブレイクアウトルームで2チームに分かれ、それぞれにメンターが入りました。
私のグループは全員が同じ教室にいたので、話しやすさを重視してZoomの音声はOFFにしたのですが……そのせいで学生さん同士の会話が聞こえず、何を話しているのか全くわからない状態に。
話し合いの進め方をもう少し工夫すればよかったなと反省しました。ディスカッションでは、どちらのチームも真剣に話し合い、多くの意見を出してくれました。
紙 ・手元に形として残り、質感や素材を活かした表現やペンでの書き込みが可能
・一度印刷すると修正が難しく、経年劣化しやすい
・印刷・配布にコストがかかり、部数や保管場所に制約があるweb ・動画などリッチな表現が可能で、低コストで広く情報発信できる
・時間や場所を問わずすぐにコンテンツを修正・更新でき、効果測定も容易
・閲覧にはネット環境が必要で、広告など不要な情報が表示されることもある🗂️ WEB設計ワーク
このワークでは、実際のWebページ(LP)のコンテンツをバラバラにした状態から、チームごとに「どの順番で配置するか?」を考えました。
「料金表は早めに出した方が信頼されるかも」「最初にベネフィットを伝えた方が良さそう」など、学生さんたちはユーザー視点を意識しながら、XD上で構成を作っていきました。
最終的には、「どんな順番にしたか」だけでなく「なぜその順番にしたか」を自分たちの言葉で説明してもらい、それぞれのチームらしい構成が生まれていてとても面白かったです。今回はマイクをONにしてもらったことで、議論の様子を確認することができ、一安心。
ベイちゃんチームでは最初に「リーダー・書記・発表者」を決めていて、すごく感心しました。
私は特に役割分担をせず見守っていましたが、それぞれ違った良さがあって面白かったです。Day2:宮崎クリエイターズブログの課題をデザインで解決する
2日目もZoomでの開催。前日とはメンバーを入れ替えて、新しいチームで「宮崎クリエイターズブログ」の改善デザインに取り組んでもらいました。
今回のワークショップ用に設定した目的と課題を提示して、それを解決するためのデザイン(ワイヤーフレーム)を考えてもらいました。
- △取り組み課題の一部スライド
「どうすれば記事が読まれるか?」「採用につながる導線って?」など、学生さんたちの目線でデザインに取り組んでくれました。
この日は積極的に進行してくれる学生さんもいて、思っていた以上にスムーズに議論が進んでいたのが印象的でした。
意見を出し合いながら、自分たちでしっかり方向性を定めていく様子に、感心するばかり…!私はというと、アドバイスというより、参考になりそうなサイトを送ったり、作業の詰まりを見つけて声をかけたりと、進行役のような動きが中心でした😮💨
Day3:対面でのフィードバックとプレゼン
3日目は対面での開催。これまでZoomで進めていた作業の続きとして、XDでの制作を仕上げ、午後には発表と座談会がありました。
📢 XDでの共同編集
午前中は、XDでの作業を進めながら、少しずつ対面ならではのやりとりが生まれていきました。
代表の学生さんがXDを操作していたため、画面をのぞき込まないと進捗が見えず、サポートのタイミングも難しい……。
そんな状況を改善するため、XDをクラウドで共有する方法を提案しました。全員が同時に作業できるようにしたことで、会話が生まれ、私もコメントを入れたり、具体的なアドバイスをしやすくなりました。
後半には自主的にスライドの準備を始める学生さんも現れ、チーム内で分担してXDを整える姿も。
発表に向けて仕上げていく様子に、チームワークの良さを感じました。- △XDの共同編集画面 ★ぼかし加工を入れています
📢 発表
午後からは発表の準備に入り、チームのみんなで役割を分担しながら、発表用のスライドまでしっかりと作り上げてくれました。
発表では、「なぜこの構成にしたのか?」という意図をひとつひとつ丁寧に説明していて、課題に沿って内容をしっかりと考え、組み立てていたことがよく伝わってきました。
グループでの発表は、準備時間が限られていたとは思えないほど、それぞれの役割をきちんと果たしていてこのグループワークに全員で一生懸命取り組んでくれた成果だなと感心しました。発表後には、各チームへのフィードバックとしてメンターコメントの時間が設けられました。
人前で話すのが本当に苦手な私は、手が震えるほど緊張していたのですが、3日間のワークショップに参加し、時間いっぱいまで課題に取り組んでくれた学生さんのみなさんの発表を聞いて、このグループワークを通して感じたことや、学生さんそれぞれの素晴らしかったところ、そして、不甲斐ないメンターだったけれど、自分たちの力で進めてくれたことへの感謝を自分の言葉で伝えたいと思い、精一杯フィードバックをしました。
拙いながらも、自分の気持ちをちゃんと届けることができたのは、私にとっても大きな一歩になったと感じています。💬 座談会
発表のあとは、参加した学生さんと私たちメンター陣とで、ちょっとした座談会を行いました。3日間を振り返ってどうだったか、就活についての相談、ポートフォリオの添削など、ざっくばらんに話す時間になって、楽しく有意義な時間でした。
緊張していた学生さんも素の表情を見せてくれて、あらためて「参加できてよかったな」と思うことができました。終わってみて
今回、企画の段階から関わらせてもらったことで、自分の中に新しい視点が少し芽生えたような気がします。
正直に言うと、私は最後まで「完ぺきなメンター」にはなれませんでした。
言いたいことがうまく言えなかったり、「もっとこうすればよかったな」と思う場面もたくさんありました。
それでも、学生さんのみなさんと一緒に考えたり、迷ったりしながら、「どう伝えるか」「どう設計するか」を自分なりに模索できたことは、とても大きな経験になりました。
きっと、これからまた同じような機会をいただくこともあると思います。
今回の反省もちゃんと心にとめて、次に活かしていけたらと思います。忘れたくないことが多すぎて、少し長い記事になってしまいましたが、これで私のメンター体験の振り返りはおしまいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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コウノ
コカコーラが好きです。
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