お久しぶりです、モリンガです!
前の記事でも触れましたが、最近採用イベントに関わらせていただく機会が増えてきました。「クリエイターになりたいけどどうしたら良いかわからない」「自分の強みがわからないし上手な人がいっぱいいるから難しそう」などのご相談をいただくことも多いです。
私自身もまだひよっこですが、ご相談いただいたことについて考えるうちに「昔の自分もこうだった…」と気付かされることが増えました。そこでこの記事では「まだクリエイターじゃなかった自分に教えたいこと」をまとめてみようと思います。どんなクリエイターになりたいかによって対策は細かく変わりますので、今回は根本の部分にフォーカスした内容です。
クリエイターになるための実践的な内容が知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
ざっくりした経歴
今までの私の経歴を簡単にご紹介します。
- 高校〜短大でイラストレーションを学ぶ
- 絵のお仕事に就けず、スーパーの魚屋でアルバイト
- イラストのフリーランスもどきをするも全く稼げず…
- 心機一転!フリーマガジン広告の営業マンになる
- 職業訓練校で学び、GMOインターネット株式会社でWebデザイナーになる
ざっとこんな感じです。見ていただいてわかる通り、そこそこに右往左往しております…。本当に今のお仕事や環境にたどり着けたのは幸運でした。
①「クリエイティブ以外の経験」は宝

- 絵がメインではないお仕事の時は「絵が描けるなら挿絵お願いしますね!」などとたくさん楽しい頼み事をしていただきました。「流石に役に立たないでしょ…」と思っていたお魚屋さんの知識すら営業トークに使えたので、本当に無駄はないです。
まず、アルバイトやクリエイティブ以外の職種などでした経験は、決して無駄になるものではありません。
私は若い頃「自分には絵しか武器がない」と考え、絵以外のスキルをほとんど伸ばさず生きていました。ですが、誰でもやりたいことをお仕事にできるわけではありませんし、できたとしてもそれが続かなかったり、他のスキルが低いとそれがやりたいことの足を引っ張ってしまうこともあります。
特にコミュニケーションスキルや要領を考えて動くといった社会人スキルは、とても強い武器です。すでに持っている武器を見直して、それをクリエイティブと組み合わせるだけで、あなたの魅力は跳ね上がるはずです。
コミュニケーションスキル=社会人力
ここでいうコミュニケーションスキルは「人と仲良くなるスキル」などではなく、「お仕事をする際に必要なことを伝えられる/聞ける能力」を指します。またそこにプラスして「相手が気持ちよく動ける言葉を選ぶ能力」や、情報の出し方や連絡頻度などを上手くコントロールする「相手を不安にさせない能力」もあると最高です。どこに行っても活躍できる方は、ここらへんが上手だな〜と最近特に思います。(私もまだまだ修行中です)
②「効率の良い努力」を学ぶ

- 若いほど気づきにくいんですが、時間も体力も有限なんです…!だからこそ、大事なポイントをしっかり押さえて学びたいですね!
当時の私も決して何もしなかったわけではないのですが、「やるぞ!」とノリノリでやった勉強やスキルアップは、今思うとほとんどが「気持ちが満たされるだけの努力」だったように思います。なのでまず「これは本当に意味のある努力か?」と考えることも重要だと思います。
意味のある努力にするために
例として「デッサンをすると絵が上手くなるよ!」と言われたとします。そこで「デッサンをしてみよう」となるまでは全然OKですが、当時の私が陥りやすかったのは「見様見真似でデッサンらしきことをして、気持ちだけ満足する」というパターンです。決して無駄ではないのですが、独学はあまり効率的なスキルアップではありませんでした。
このパターンを防ぐには以下の2点が重要です。
定義付けをしっかりすること
「デッサンって鉛筆で紙に写実的に描く、あれでしょ?」くらいのものは定義としては弱いです。「スケッチ」や「クロッキー」などの似た手法もその定義の範疇に入ってしまうためです。なので物事の定義を調べることから入ると安心かと思います。
また、定義付けの際に「なんのためにするのか」をしっかりさせることも重要です。
例えば、今デッサンをするのは「形を正確に描く練習のため」や「陰影の捉え方を練習するため」というように、目的を定めてみてください。そして目的を書いたりして、迷ったら振り返られるようにすることが大切です。
「目標を文字にして振り返る」という行動はデザイン業務でもいまだにやっています。ayaka先輩の教えなのですが、どんなジャンルのクリエイティブとも相性が良く、迷いにくいのでとてもおすすめです。
正しいやり方を学ぶこと
「デッサンってあれでしょ?」状態だと、デッサン特有の形の測り方や質感の出し方まで学ぶことはできません。これと同じような形で、思い込みで始めると得るものが少なくなりがちです。
せっかくやるのであれば基本から学ばなければ勿体無いです。きちんと本や動画から学んだり、人に聞いたり講座などを受講して学ぶこともとても大切です。
さらに、それを実践すると「学び方」もレベルアップしていきます。学び方が上手だと何をやるにも上手く学べるので最強です。私も最近「若い頃に学び方のスキルが高かったら、もっとたくさんのスキルが身についたのにな〜」とよく考えます。何事も試して振り返ることが大切ですね…!
③フリーランスか会社員か

- いずれは独立するにしても、そもそも「自分に足りない部分」がわかっていない時点で浅はかでした。自分を俯瞰して見れる方はフリーランスに向いているのかも。
若い頃の私は「クリエイターといえばフリーランス」くらいに思っていたのですが、全くそうではありませんでした。むしろフリーランスは結構向き不向きがあるので、私の場合は会社員で正解だったように思います。
会社にはそれぞれのお仕事のプロがいます。クリエイティブ的なプロ以外にも、経理のプロ、マーケティングのプロ、総務のプロなど…そのプロのお力を借りることができるのが会社員の最大の強みです。フリーランスの場合は、そのすべてのお仕事を一人でこなさなければなりません。なので意外とクリエイティブに割く時間は少なくなりがちです。
また、「自分でコツコツタスクを終わらせる力」や「いろいろなところへ出向いて人脈を作り、それを維持する力」、「自分のクリエイティブを自力でブラッシュアップしていく力」など、フリーランスに求められる力はとても多いです。フリーランスでクリエイターをされてる方、本当に尊敬します…!
自分がどちらに向いているのかはまず「どこに喜びやストレスを感じるか」を考えてみることが良いかなと思います。
- 周りの人に喜んでもらえると自分も嬉しくなるタイプ
- ルールや目標(自分で決めたもの含む)が守れないとストレスが溜まる
私はこんな性格なので、GMOインターネットの環境はとても合っていました。逆に「自分が納得できるかを重視するタイプの方」や「縛られることをストレスに感じるタイプの方」はもしかするとフリーランスや在宅ワーク向きかもしれません。
④諦めなくて大丈夫

- 決して多くはないですが、人生追い風も全然起こりうるので…寄り道も回り道も楽しんでください!
こんな私でもクリエイターを諦めて全く違うお仕事をしていたこともありましたが、今では念願のクリエイターになれました。
昔お世話になった方にいただいた「どんなに自信のあるアイデアも、やりたいことも、捨てずに持っていてね。今じゃないだけだから。」という言葉がまさにそれだなと思ったのでここに載せておきます。今でも心の支えになっています。
私はクリエイターになろうと試みては何度も挫折しましたが、急にタイミングが訪れ、あれよあれよという間にやりたいお仕事をさせていただけるようになりました。人生に無駄なことは決してないので、これからもたくさん失敗して学んでいけたらと思います。
参考になるか自信はないですが、皆様の今後のお役に立てば幸いです。