花苗を育てていた私が、Webデザイナーになる話

私はもともと、Webデザイナーではありませんでした。
花の苗を育てる苗圃で働いていた、まったくの異業種出身です。

毎日植物に囲まれて働く日々は嫌いではありませんでしたが、
「このままの将来でいいのかな」と考えるようになったのが転機でした。

新しい分野に挑戦したい。
そう思って求人を見ても、そこに並ぶのは”経験者”や”スキル必須”の文字ばかり。
当然、当時の私にそんなものはありません。

途方に暮れていた、そんなとき。
デザインの基礎と Photoshop・Illustrator を学べる職業訓練校のチラシが目に入りました。

しかも――
募集締め切りは翌日。

「これだ」
そう思いました。

でも同時に、お金の不安もありました。
半年間、収入がほぼない状態で通うことになる。

  • ※私の場合は給付金は条件を満たしておらず対象外でした…

その日の夜、私は半年間の支出を全部書き出して計算しました。

貯金を崩しながらでもやっていけるのか。

結果は、“ギリギリなんとかなりそうだ”

次の日、応募しました。

半年間の訓練校、そして初めての内定

無事に訓練校へ入校。
デザインの基礎、ソフトの使い方、考え方。
毎日が新しいことだらけでした。

半年後、志望していた会社から内定をもらい、
私は未経験のままWebデザイナーとして働き始めます。

1pxの世界で鍛えられた新人時代

入社してからは、先輩デザイナーの隣で必死に仕事を覚える日々。
最初に任されたのは

  • 電子書籍のバナー制作
  • 動画制作
  • LPの更新

そして、徹底的なチェック。
1px単位での修正。

当時は必死でしたが、
あの経験が今の自分の土台になっていると断言できます。

さらに、

「動画推進委員会」という社内プロジェクトメンバーとして
制作とプロジェクト進行を同時にこなす難しさに直面し、
残業も増えました。

でも私は、スケジュール管理ができていないのは自分の課題だと考え

  • ショートカットを徹底的に覚える
  • タスク管理表の更新の徹底
  • 先輩に効率的な方法を積極的に聞く

など、働き方を見直しました。
この経験が、後の自分の成長につながっています。

ここまでが、デザイナー4年目の歩みになります。

ジャンルの幅が広がり、試行錯誤の毎日

電子書籍の案件を離れてからは

  • 旅行
  • 美容
  • エンタメ
  • ゲーム

など、さまざまな広告バナーを制作するようになりました。

電子書籍バナーとの違いに戸惑う日々。デザインに詰まることも、もちろんあります。
どちらもユーザーに刺さるように作ることに変わりはありませんが、そもそも私には電子書籍以外のバナーのデザインの見せ方の手段が少ないことに気が付きました。
その為、デザイン修正が膨大に返ってきてしまうということもざらにありました。

このままではだめだと思い

  • 周りのデザイナーに意見をもらう
  • ネットで良いクリエイティブを研究する
  • 「いい」と思った見せ方を実際に試す

ということを繰り返していきました。

地道ですが、これが一番成長できる方法だったと思います。

6年目、クライアントへの提案

6年目には、クライアントと直接セッションを行い、
バナーの提案を任されるようになりました。

未経験だった頃の自分からは、想像もできなかった姿です。

そして現在。制作と育成の両立へ

転職を経て、現在の会社では

  • バナー制作
  • デザイナーの育成

の両方を担当しています。

教える立場になって初めて、

「自分はどうやって成長してきたのか」
「何が必要だったのか」
を言語化するようになりました。

そして同時に、
まだまだ自分も成長途中
だと強く感じています。

まとめ:未経験でも、遅くても、大丈夫

振り返って思うのは、特別な才能があったわけではないということです。

やったことはシンプルで、

  • 学ぶと決めた
  • お金の不安と向き合った
  • 目の前の仕事を全力でやった
  • 分からないことは聞いた
  • 良いものを真似して試した

それを積み重ねただけ。

未経験からでも、
遠回りでも、
ちゃんと前に進めます。

そして今は、自分自身、LPやWebサイト、動画など新しい領域に挑戦しスキルアップしつつ、誰かの成長を支えられる存在になりたいと思っています。

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