こんにちは!
Webデザイナーのayakaです。
今回は、デザイナーを目指している方や、日々デザインを学び続けている方にぜひ手にとってほしいデザイン本をご紹介します。
実は数年前にもデザイン本の紹介記事を書いたのですが、Webデザインの現場は日々進化しており、求められる視点やスキルも常にアップデートされています。
そこで今回は2025年最新版として、これまでの業務経験の中でこれは本当に業務の質を変えてくれたと感じた本だけを厳選しました。
基礎的なデザイン原則はもちろん、ヒアリングや企画などの上流工程、さらに納品物の仕上がりを左右するディテールの詰め方まで、幅広くカバーしたラインナップです。
それぞれの本が、実際の業務シーンでどう活きたのか、具体的なエピソードを交えながらご紹介します。
INDEX
①デザイン基礎:なるほどデザイン
この本は、デザイン本として初めて手に取り、今でも思い入れが深い一冊です。
本の概要
配色・レイアウト・フォントといったデザインの基本原則を、図とシンプルな言葉で解説している本です。
感覚ではなく理論でデザインを捉えるための基礎を築いてくれるので、「デザインってどう考えればいいの?」という方の最初の一冊としてもおすすめできます。
業務エピソード
日々の業務に追われていると、ついスピードを優先してしまい、デザインの軸がブレそうになる瞬間があります。
そんなとき、この本をパラパラとめくるだけでも基本をおさらいでき、デザイナーとして大事にしたい視点をすぐに思い出させてくれます。
単なる理論の辞書というだけでなく、初心に立ち返らせてくれる道標のような存在です。
手元に一冊置いておけば、時間が経っても自分のデザインの土台を支え続けてくれる、頼もしい本だと感じています。
この本の詳細については、数年前に書いた過去の記事でもご紹介していますので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。
WEBデザイナー業務の話を交えて紹介!おすすめのデザイン本
②文字間調整:レタースペーシング タイポグラフィにおける文字間調整の考え方
本の概要
この本は、文字間をどう調整するかというテクニックだけでなく、文字間調整の考え方を教えてくれる一冊です。
デザインにおける文字のクオリティを底上げするための基礎が身につくので、文字間調整まわりをもっと整えたいという方の最初のステップとしておすすめです。
業務エピソード
文字間はどこまでどうやって詰めた方がいいのか、デザイナーなら誰もが一度は迷うポイントだと思います。
私も入社したばかりの頃は、レイアウトに精一杯で、文字間調整の見落としが多く、よく修正を受けていました。
デザインを確認する立場になった今、この本は修正を言語化する辞書としても役立っている存在で、文字間に対する意識が大きく変わりました。
単なる見た目や感覚で調整するのではなく、読みやすさを最重要視し、「この文字の余白が大きいから、視覚的に均等に見えるように調整する」といった論理的な根拠を持って調整できるようになりました。
考え方や、数行の文字を右や左で揃えるの際に「数値」ではなく「ある程度の基準」を持って揃える手法は、私の制作フローに自然と身についています。
③ユーザー行動を深く理解して改善に活かす:はじめてのカスタマージャーニーマップワークショップ
この本は、サービス改善に関わるデザイナーとして、上流工程の考え方を学びたくて手に取りました。
UI/UXの知識が十分とは言えない部分もあり、自分でしっかり理解して業務に活かしたいと思ったことがきっかけです。
本の概要
「カスタマージャーニーマップって何?」という基礎から丁寧に解説されており、BtoC(一般消費者向け)とBtoB(企業向け)の両方のマップを知識ゼロからフローに沿って作れるように構成されています。
企業サービスの改善実例も豊富に掲載されているため、サービス改善に関わる方、そして社内でサービスを育てていくインハウスデザイナーに特におすすめできる一冊です。
業務エピソード
試しにBtoCとBtoBのサービス例でカスタマージャーニーマップを自作したことがあります。
日々の業務では意識していなかったユーザーの感情の変化やサービスとの接点、これまで気づけていなかった改善ポイントが浮き彫りになりました。
今後は、チーム内での課題共有や認識合わせの場でも活用し、一つのイメージを共通言語として持ちながら施策を進めることで、より使いやすいサービスへと改善に繋げていきたいと考えています。
また、私自身まだ実務で大規模なカスタマージャーニーマップ制作を経験したわけではありませんが、この本を通じて「どの業務でどう活かせるか」という具体的な未来像が見え、デザイナーとしての視野が大きく広がりました。
まとめ
今回は、実際の業務の中で本当に役立った3冊のデザイン本をご紹介しました。
振り返ってみると、単にきれいなものを作るだけではなく、課題を理解し、最高の品質で解決策を提案するデザイナーへと少しずつ進化しているのだと感じます。
今回ご紹介した3冊は、その進化を支える視点やスキルを、それぞれ異なる角度から補ってくれる本ばかりです。
本で知識をインプットしたら、ぜひ実際の制作に落とし込みながらアウトプットしてみてください。
小さな発見や成長に繋がっていくはずです。
また良い本に出会えたら、随時ストックしてご紹介していきたいと思います。
みなさんのデザインの学びに、少しでもお力添えできたら嬉しいです。


