人前で話すのが苦手な私の、自分なりの戦い方

こんにちは、デザイナーのモリンガです。
今回は「人前で話すこと」について書いてみようと思います。

私は現在、デザイン業務のほかに採用説明会や会社説明会で登壇する機会をいただいています。
そのせいか「人前で話すの得意なんだね」と言われることもあるのですが、それは大きな勘違いです。もともとは(今もだけど)筋金入りの引っ込み思案でした。

この記事では、内向的な自分がどうやって「人前で話す」ことと折り合いをつけてきたのか、その過程を記してみようと思います。
同じように苦手意識を持っている方や、苦手なのに話さなければならない方のヒントになれば幸いです。

人前に立つことから、ずっと逃げてきた

人前に出ることはなるべく避ける主義です

内向的と言いつつ、私はもともと「かまってちゃん」な上に、仲良くなれば割と話すタイプです。(人見知りなので、仲良くなるまで平気で数年かかったりしますが…。)

ただ、ある時期から自分の話や自己主張の仕方が下手くそだと気づいてしまったわけです。うまく言葉にできないし、伝わらない。さらに空気も読めないので、的外れなことを言って空気が変わるという負のループ

そうなると、得意なこと——たとえば絵を描くとか、手を動かす作業なんかでは前に出られるんですが、「話す」ことに関してはどんどん自信がなくなっていきました。

結果として、他に前に出れる人がいない状況に追い込まれない限り、ちょっと小狡いやり方で逃げてばかりの学生時代を過ごしていました。

「やらざるを得ない」が3回やってきた

そんな私を変えたのは、自分の意志というよりも「やるしかない状況」でした。
振り返ると、3つの転機がそれぞれ違うスキルを育ててくれたように思います。

人前で話す転機が3回やってきた

①大学のサークルで学んだ「完璧じゃなくても場は回せる」

大学時代、友達に誘われて軽音サークルに入りました。(ちなみに誘ってくれた友達が先に退部して、私だけ残されました。切ない。)
空きがあった+楽器を買う余裕がないという理由で、担当はボーカル。内向的なくせに、うっかり人前で歌うことになってしまいました。

「楽器を持たない立ちボーカル」は、他パートと違って演奏中にできることが限られます。そのため、他のメンバーが楽器の準備をしている間に、せめて少しでも自分がお手伝いできることを探していました

その結果任されるようになったのが、MC(曲と曲のつなぎトーク)。いい仲間に恵まれたこともあり、私の羞恥心如きでライブを失敗させるわけには行かないと一念発起して、ヨレヨレのトークを披露していました。

正直とても大変でしたが、話す場数を踏めたことで「意外とできるかも」と思えたのは収穫でした!

やっぱり緊張しいなので歌詞が飛ぶことはしょっちゅうでしたが、ある日ミスした後に開き直って「泥試合ですみません」と言ってみたら、思いのほかウケました。完璧にやることより、ミスした後にどうリカバリーするかで場の空気は変わるということを、ライブのステージで学びました。

②営業マン時代に意識した、「話す」から「聞く」への移行

私の経歴の記事でも書きましたが、私は営業職を経験しています。飛び込み営業がメインだったので、もじもじしている=失礼と思い、とにかく話せるように練習していました。「これは仕事だから」と割り切れるようになったのもこの時期です。

ただ、最初の頃はマニュアルの内容を必死に話そうとしすぎていました。転機になったのは、先輩たちがよく言っていた「売ろうとしないのが売れる営業マン」という言葉です。

慣れてくるにつれ、自分が何者かだけ伝えたら、あとはお話を聞き出す方に専念するスタイルに変わっていきました。

「先日おっしゃってたことはこちらのプランで解決できそうですが、いかがでしょうか?」
そんなふうに自然体で提案できるようになったのは、場数のおかげで一歩引いて、お相手の反応を見れるようになったからだと思います。

お客様は自分より相当スペックの高い人ばかりだったので、私の下手な説明でもうまくご理解いただき、説明の練習もさせてもらえました。有り難すぎました!

③今の会社での登壇で、点と点がつながった

入社してからしばらくして、採用活動の一環で、説明会に登壇して会社のことを伝える役割をいただきました。

前述の時期は「なんとかその場を乗り切る」が目標でしたが、今回は「いかに理解してもらうか」が目的でした。自分の言葉で会社の魅力を伝えたり、商材ややっていることについて、参加者の皆さんにご理解いただかなくてはいけません。

ただ、不思議と「できるかも」と思えたのは、過去の2つの経験があったからです。軽音で鍛えた「人に囲まれた中でも話せる度胸」、営業で身につけた「がっつきすぎず、相手に伝わっているかを客観視する力」。それぞれ別々の場所で育ったスキルが、登壇という場でひとつにつながった感覚がありました。

私たちが扱う商材は説明が難しいので、インターネットに馴染みがない方にも魅力をどう伝えるべきか日々考えています…!

自分なりに編み出した「話す技術」

場数を踏む中で、自分なりの対策やマインドセットが少しずつできてきました。

練習こそ最強の武器

職業訓練校時代の恩師は、技術はもちろん、説明もとても上手な方で尊敬していました。しかし、その恩師が言っていた「俺ですら毎回通しで何回も練習してる」という言葉を聞いて、それまでぶっつけ本番が多かった私の考え方は180度変わりました。

恩師でも練習しているのに、私が何もなしにできるわけがありません。上手い人ほど、ちゃんと準備しているということに気づかされました。練習時には以下の2つのポイントを大事にしています。

「録音して聞き直す」セルフチェック法

一つ目の準備は録音して自分の話を聞き直し、ブラッシュアップするということです。自分の話を客観的に聞くことで「ここくどいから内容が頭に入らないな」「この説明わかりにくいな」といったポイントに気づけるので、一番確実でおすすめです。

「誰かに聞いてもらう」フィードバック法

録音しても、慣れないうちは自分でブラッシュアップをすることが難しいですよね。そんな時にはチームの仲間やお友達、ご家族などに練習相手になってもらうのも大切です。「ここの説明、ちょっとわかりにくかったかも」といった率直な感想は、自分一人の練習では得られない気づきをくれます。

ちなみに、練習しすぎると逆にぎこちなくなる時期が来る気がしています。

個人的には本番の10日前から毎日1〜3回ほど通しで練習を始めて、直前にピークを持ってくるのがちょうどいいかなと思っています。また、一度話したことがある話を再度するときは、練習量は控えめでも問題なさそうな気がしています。

暗記はせず、流れだけ覚える

一方で、台本を丸暗記するのはやめました。暗記に頼ると、本番で一箇所飛んだだけで頭が真っ白になるからです。

私がやっているのは、「話の大まかな流れ」と「絶対に伝えたいキーワード」だけ押さえておくこと。あとはその場の空気に合わせて話すほうが、自然な言葉が出てきます。

人前に立つことより、話す内容が伝わるかに重きを置く

結局のところ、練習以外で一番気が楽になる方法がこれです。
目的が「人前に立つこと」になっている時点で、そこにしか意識が行きません。あくまで目的はその先にある「伝えること」です。

確かにいろんな人に囲まれた状態で話すのは緊張してしまうのですが、その先の目的に集中すると、いつの間にか緊張に慣れて、話の内容に集中できるようになるはずです。

これは特に、複雑な内容の話をするときに効果的な気がします。(説明が難しければ難しいほど、緊張に割く意識が減るので。)

自信をくれたのは、周りのリアクション

説明会での登壇もだいぶ慣れてきました

ここまでは自分でコントロールできる話をしてきましたが、実は自分の力だけではどうにもならない部分もあります。

その中でも特に大事だったのは、聞いてくれる人のリアクションです。

話した相手がうなずいてくれたり、「わかりやすかった」と声をかけてくれたり。そうした小さなフィードバックの積み重ねが、「自分の話、ちゃんと届いてるんだ」という実感につながって、次への自信になりました。

話を聞くときは、恥ずかしがらずにリアクションしましょう!いや、してください!(切実)

苦手なままでも、大丈夫

ここまで書いておいてなんですが、私は今も「人前で話すのが得意」とは思っていません。

ただ、自分なりの発表前ルーティンが決まって、「あわあわせずに本番に臨める状態」を作れるようになったこと。それだけで十分だと思っています。

そして何より、周りのサポートがあることが一番の支えです。準備を手伝ってくれるチームメンバー、応援してくれる家族や友人。たとえ本番で転んでも、支えてくれる人がいる。それがわかっているだけで、「よし、やってみよう」と思えます。

おわりに

苦手は苦手のまま、完璧に克服する必要はありません。
大事なのは、自分なりの戦い方を見つけて、一歩踏み出すことだと思います。

…と、人前でしゃべるのが苦手だった人間が偉そうに語ってみました。少しでも参考になれば嬉しいです!

ここまで読んでくださりありがとうございました!
ではまた次の記事でお会いしましょう!

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この記事を書いた人

モリンガ

モリンガ

2021年入社のデザイナーです。 絵と写真と焚き火が好きです。

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